撮影データ無調整で縛りを設定する理由

なぜ調整NGと考えたのか?

撮影したデータはほぼ無加工とする的な条件をD60購入当初から付けています。「ほぼ」っていうのは、三脚のオマケみたいな水平器(水準器)では水平がわからないので角度のズレだけは回転して切ってOKとしています。だいたい夜間の撮影だから水準器の液体見えない……。

こう書くとYahoo知恵袋で質問した際に加工が趣味だったのかブチ切れる人がいましたが、本気で編集しちゃうと何でもありになるのでつまらない、撮るテクニックやスキルなんて無関係になると思うのです。文字より画像の方がわかりやすいですね。

加工後のアフターから。

ビフォー、元の写真はこれです。

コントラストと彩度を不自然にならないギリまで上げてボカシ詳細でノイズを潰して平坦にし、全体的に明るくした後に切り取っていた手前の車庫を合成して明度を下げ、最後に上下をグラデでボカシ入れるとあら不思議、ミニチュアっぽくなるっていう画像加工です。

もっとシンプルになら、ISO上げすぎて出たノイズをボカシたり、曇り空を彩度上げて青空にしたりもできますが、そういうのって写真じゃなくて画像だよね?ってことです。美容外科医には整形してる人がどこいじったかわかるように、そういう写真って画像をイジる人にはわかります。「青強すぎだろ笑」「コントラストきついな」みたいに。

だからこその縛りがこれらです。

  • ホワイトバランスはオートに限る
  • 高ISOで出たノイズをフィルターなどで消さない
  • 画像の色も明るさも勝手にいじらない
  • 都合の悪い部分的な修正もしない(スタンプやパッチとかで)
  • ゴーストやフレアはレンズの味とか自然な光と解釈して残す
  • できあがりはD60が出力するJPGに任せる(RAW禁止、ていうかいじらないので無意味)

「どこまでならやっていい」のルールを自分で勝手に作ると、究極を言えばラッセンの絵みたいに最初から描けばいいじゃん?ってことになるでしょ。天の川撮ったけどよく見えないから明るく、ノイズあるからフィルター、きれいに見せるため赤を強めに、それって画像。

撮影はスマホPixel 3a、左は夜景モードにしたのでメーターパネルは平準化されたのか赤が抑えられた反面、LED照明に照らされた左上の壁が不自然に青みがかっている。比較的きれいとはいえないとしても肉眼に近いのは右。

人間が見たままでなければ嫌なのかといえばそんなのは無理で、簡単にいえばカメラの見たままが正しいとするって話を次で。

光が青と緑に見える船は肉眼ではどちらも白だし、手前の電球色っぽい明かりも実際にはこんな赤くはない。もっといえば緑の船の右と上に見えるのはゴーストなのでレンズ越しでしか見えていない。

フィルムカメラの脳みそ焼け具合を想像して

大昔のフィルムカメラを「写ルンです」(という製品名です)で思い返すと、まずは24,36,48の何枚撮りか、そしてISOは100か400か(800や1600もありましたっけ?)、フラッシュありなし、これらの条件でまず本体選びと本体価格が変わりつつISOで感度が変わりますよね。固定なのは、絞り(あるの?)、シャッタースピード(チョッパヤ一定)、ピントはパンフォーカス?無限遠?

問題は、フィルムカメラの場合は撮った写真は現像するまでどう写っているのかわからない、使い捨てカメラでさえこのギャンブル要素があり脳みそをブシブシ焦がす人がいたわけです。撮った写真はだいたいフジカラーやコニカの店の人が現像するので明るさや色は撮った人が変更できなくて、第三者の手で問答無用の完成です。

ここでちょっと考えてください。私は考えました。

昔なら問答無用で完成だった写真、それを後出し加工したらそれって写真か?って疑問を持ったのです。現像中に「もっと明るく」「青強くして」「白飛び部分だけ暗くしよう」みたいな指示するのって邪道じゃないのだろうか?だからRAW現像って言葉にすごい違和感あります。それ、RAW編集だろと。

編集前提だとカメラの明るさや色なんてどうでもいい。しいていえばやっていいのは赤目補正くらい。あれは逆に不自然だから。

フィルムの場合は元をたどっていくとシャッター押した瞬間に写真が完成してしまうため、どう撮れば上手くプリントされるのか、少しの知識と多くの経験が必要となり、一眼レフというレンズ博打ばくちに大金を注ぎ込むギャンブラーがいたと想像、思いを馳せるって表現が合ってるかも。

以上が加工したくない理由です。

RAWデータいじりが楽しい人はそういう楽しみ方をすれば良いし、天の川を大加工してオリジナルのデジタルアートにしても本人が楽しいなら良いでしょう。私は楽しくない、それだけです。

整形しまくり同じ顔ばかりの隣国女子のようなあれが美しいとか良いと感じるなら良いのでは。個人の感想ですなので。ただ、私は良いと思わないし美しいとも思わないし、悪く言えばエグいとか不自然。

D60などのカメラ本体によるJPG保存こそが本当の意味でのRAW(生データ)現像と解釈しているのでRAWモード使わない。そう考えているのでシャッター押した瞬間に写真が完成するフィルムカメラと同じともいえますよね。

しかしD60よ、せめてファインダー内にグリッドは表示して欲しかった。

*液晶モニターに保護フィルム貼って細ペンでグリッド書こうとした直前に「このカメラってライブビューじゃないよね。」って気付いてやめました。保護フィルム買った後っていう取り返しの付かなさが私らしい……。

*究極はライブビューどころかファインダーを見ることさえ不自然と考え、カメラの後ろに立って「レンズが何で数値がどうだからこう撮れるはず!」がわかるところまで行くべきなんじゃないかと思ったり、今の自分は頭がおかしいのかな?と思ったり。(多分おかしい。)

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