ニコンの望遠レンズをD60で写り比較

2024年10月、なぜかここ1ヶ月だけでレンズが8つも増えて11本になってしまい、手がすべって先ほど4本おかわりしつつ今夜3本落札しそうな上、80-200mm通し2.8というアイスソードを手に入れた直後、18-200mmでD60でもAF使えるエクスカリバーまで追加となり断捨離は必至。

どれをメルカリ山へ捨てに行ったらいいかわからないので写りを比較してみようと思って、望遠のエントリーナンバー1-5、ついでにズーム2と単焦点3も参戦ってことにしました。55mm以下は自宅から三脚で撮ると部屋の中ばかり写ってしまうので省略します。6が今週来る予定のレンズで広角から望遠をこなす上位互換です。

種類(買った時期/価格)型番
望遠1(2023.10/750円)Nikon ZOOM NIKKOR-C Auto 1:4.5 80-200mm(AI改)
望遠2(2023.10/2,310円)Nikon AF NIKKOR 70-210mm 1:4-5.6
望遠3(2024.09/1,610円)Nikon AF NIKKOR 75-300mm 4.5-5.6
望遠4(2024.10/2,550円)AF-S DX VR Zoom Nikkor 55-200mm f/4-5.6G IF-ED
望遠5(2024.10/5,100円)AI AF Zoom-Nikkor 80-200mm f/2.8D ED
望遠6(2024.10/5,850円)AF-S DX NIKKOR 18-200mm f/3.5-5.6G ED VR II
ズーム1(2023.10/D60付属)AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR
ズーム2(2024.10/250円)Nikon AF NIKKOR 35-70mm F3.3-4.5
単焦点1(2024.09/5,450円)NIKKOR-S Auto 1:1.4 50mm(非AI)
単焦点2(2024.10/7,239円)NIKKOR-N Auto 24mm F2.8(AI改)
単焦点3(2024.10/2,250円)Nikkor-Q Auto 135mm F2.8(非AI)

条件は太字にしたレンズを焦点距離最大、昼間の遠くにピントを合わせるため絞りはF8、ターゲットは直線で673m(なので山の傾斜も考えると700mくらい?)先の鉄塔です。2Fの自室の窓から見えます。F2じゃなくて2階な、そこ。

能書きはこのくらいにしてさっそく望遠1から。

直線700m長距離撮影の解像度をレンズ別で比較

望遠1 Nikon ZOOM NIKKOR-C Auto 1:4.5 80-200mm(AI改)

今回の望遠の中では最古のレンズ、1973-1975年頃は50年も前ですがハッキリしてると感じませんか。激安750円、かつ激古なので正直みじんも期待していませんでしたが相当やれるやつです。

そして原寸大で鉄塔の足元を500x500pxで切り出して行きます。

直線700mはゴルゴ13なら楽勝かも知れませんが、ゴルフならミドルホール2個分ですから肉眼で見えるかバカってほどの遠さです。鉄塔の細い何かや陰影が自然に出ていると思います。

望遠2 Nikon AF NIKKOR 70-210mm 1:4-5.6

次は210mm、これは間違えて絞り値をオート(6.5)にしてしまったので比較対象から外しますが一応。

やっぱこの状況ならF8ですね。あまり遠くを撮らない人はピンと来ないかも知れませんが、遠くなるに比例して絞り値が8未満や11超えするとピンぼけのように解像度が低くなります。

このレンズはメルカリなどで良く見るAi-Sで、カメラ本体が上位ならAFが使えますし、MFでもレンズ登録しなくてもF値はExif情報出ますので検証が楽です。相場は送料別で2-4千円くらいですかね。次の300mm(1989-1998)と同じデザイン、年代も2年古い程度な1987年~の製造です。

望遠3 Nikon AF NIKKOR 75-300mm 4.5-5.6

拡大率は見た感じ200mmとそう変わらない大きさですが、MFでのピント合わせは200mmと比較し劇的に難しくなります。見えん。ですがこれは合ってるはず、絞りはF8です。

望遠だからこその解像度の低さはあると思いますが、本体がD60という古さだからってのもありそうですね。ピント合わせは毎回オーバーインフしないよう手で無限遠調整するのはやめて、MF専用レンズのように目一杯∞まで回し切ると最大距離の無限遠に合うよう前玉を手動で回してテープで止めてます。

検索するといろんなページで無限遠は焦点距離x2,000倍以上くらいだよと書かれていますので、このレンズに当てはめると最大焦点距離は300mmなので2千倍は60万mm=600m、この鉄塔よりも近いものは無限遠ではピンぼけするため、600mまでの遠さを人力でマニュアルフォーカスは視力の悪い私には無理ゲーすぎるのです。

おっさん湿布貼る絆創膏かよおい笑、と思ったなら商談時にピアスの穴を隠すテープです。ニチバンホワイトテープベージュ 12mm×9m WB129、ピアス隠し専用よりコスパ強すぎておすすめ。

望遠4 AF-S DX VR Zoom Nikkor 55-200mm f/4-5.6G IF-ED

200mmにして鉄塔に合わせてオートフォーカス、一発で合ったので手動で微調整していません。

2007-2011年製なので今回の中で一番新しいレンズ、ガラスのコーティングや組み合わせも最新のはずなので他の骨董品とは違う、と言いたいですがそう変わらない気が。

望遠5 AI AF Zoom-Nikkor 80-200mm f/2.8D ED

望遠ラストはアイスソード、他と同様に絞りF8です。

発色がいいねと思われそうですが、この日は太陽が出たり曇ったりだったし、レンズを分解掃除しながら撮っていたので時刻も変わっています。のんびりやっていたので望遠2をF8じゃなくて6.3になっているのに気付いた時は夜でした。

望遠は以上ですが、ズーム70mmと単焦点135mmもあったのでそれもついでに。

ズーム2 Nikon AF NIKKOR 35-70mm F3.3-4.5

ちなみに手前に写っている電線までの距離は15~35mくらいです。

結構がんばってますね。もっと高解像度で保存できるカメラ本体ならもっときれいに出るはずですが、1千万画素のD60ではこれが限界です。だからこそ200mm望遠みたいな今どきなら中途半端な長さが必要なのだと思います。

単焦点3 Nikkor-Q Auto 135mm F2.8(非AI)

ニッコールQでオートとか付いてますから非AI時代、私の持つ全レンズの中で最古のニッコールで1967-の製造になっているので最大で57年前、Fマウントできたての頃?

中途半端な135mmながら単焦点、F2.8は明るくもできるし送料込で3千円ならと何となく惹かれて衝動買いしてしまいまして、分解して掃除の練習をと思ったもののきれいすぎてそのまま使ってます。135mm固定なので出番なしですが、これも気のせいか望遠最古の200/4.5と同じく妙に写りが良いです。

細かい部分まで良く見えてるし、ノイズのようなゴミゴミした感じがなくないです?最初は200/4.5もこれも古いレンズだから解像度が低くて輪郭がボケてきれいに見えるのかな?って思っていたのですが、こうして等倍で比較するとそうではなく細部まできれいに出ていると思います。

レンズ生産の年代の違いが戦力の決定的差ではない

レンズをおかわりするごとに、工場夜景を撮る都度で思っていたのが「一番古いレンズが一番写り良くない?」です。どれがいいと思います?右上はF値高いのでボケてても仕方ないですが。

訂正:左上の4.0は4.5の誤りですが実際は8なのでどうでもいいですね。

左上の解像度の高さがずっと気になっていて、年代の新しい望遠が来るとバイクで出光の工場夜景をサクッと試し撮って来て帰ってパソコンから見て何か納得行かなかったのがこの差です。

色相や彩度は天候やシャッタースピードにもよるため比較しないとして、細部をどう出しているかだけで比較すると私には最古(左上)、アイソ(右下)、AF(左下)の順だと感じま-す。

ピント合ってなくない?と疑われそうですが、左上はMF専用レンズなので無限遠は回しきればオーバーインフせずにピントが合い、左下はAF一発で合ってそうですし、右下は無限遠から少しオーバーさせ約0.5mmきざみでピントリングを戻しながら5枚撮った最良の1枚です。

今後はメインをアイスソード+予備ニッコールC

こいつかっこいいんです。

角度が悪いのでそう見えませんが、いかにもな見た目に加えてズームもピントも操作が重いので微調整がやりやすいです。だいたいAFレンズはクルクル回ってピントを合わせるっていうより滑って合っちゃうって方が正しいと思うほど軽いのにこいつAFのはずなのに重いの。わざわざロック付のAF/MF切り替えがあるから?

いずれオーバーインフ防止の調整するつもりですが前玉がびくともしないので保留してまして、それでも現場でピント合わせが苦にならないのはいい。あと、わかる人には直径がでかい=明るいレンズ=気合入ってるな?って勘違いしてくれそうでハートがドヤってバエです。何言ってんのかわかんない。

以上をもちまして比較選手権を終わります。

メルカリ山へ捨てるレンズの断捨離はまたの機会がありましたらよろしくお願いします。いじればいじるほど愛着がわいてしまい、ヤフオクとアマゾンで防湿庫を探しているところでそこへ捨てようかと。


追記2024.10.21:また望遠が届いたので追加と、F6.5になっていた210mmをF8で撮り直しました。単焦点4を新設しつつ望遠2をもう一度書きます。(「また届いた」みたいに書きましたが私が買ったんですけどね当たり前ですが。)

種類(買った時期/価格)型番
単焦点4(2024.10/1円)NIKKOR-Q・C Auto 200mm F4(AI改)
望遠2(2023.10/2,310円)Nikon AF NIKKOR 70-210mm 1:4-5.6
1円は間違いではなく送料570円だったので571円です。

アンコール 単焦点4 NIKKOR-Q・C Auto 200mm F4(AI改)

望遠1の単焦点エディションとでも言えそうな、80mmから200mm未満までが無い代わりにF4.5から4へアップグレードされているっていうか、年代同じなのでニコン望遠ラインナップの1つだったのでしょう。タマ数が多かったのか送料別の数百円でヤフオクで叩き売られています。1円でほっといたら落ちて来るほど。

やはりこれも私が所有する最古に近い1973-1976年製レンズにも関わらず最もと言えるほど写り(解像度の高さ)は良く、どうせMFになるんだし夜景にF8未満はいらないし、三脚使うから明るいレンズも……ってやってくとこういうのに行き着いて何やってんだ俺になります。

やり直し望遠 Nikon AF NIKKOR 70-210mm 1:4-5.6

ついでにF8に設定してやり直しました。

F6.5とそう変わらないボケ具合なので「ピントずれてて俺のせい?」と自分を疑ってオーバーインフから手前を6枚撮ったものの同じです。パソコンのグラフィックカードだったら年代が古いほど性能は低くて当たり前なところレンズはアナログだからなのか「じいさんニッコール全然イケてるじゃねえか」が正直な感想です。

左が単焦点じいさん、右は6.5から8へ直した210mmです。

右はこれ以上ピント合わないんですよ。三脚の揺れ問題はレンズやカメラ本体以上にこりて振動計を見るようにしてるし、今回撮った100枚以上のテストではブレてる写真1枚もなかったので珍しく私は無罪です。

「もう80-200mm/F4.5(望遠1)だけでイケるんじゃね?」とタカをくくって夜景リベンジで「ここ道あるっぽくね?」って思って行ったらSFアニメかゲームかよってなるほど130度くらいビューでした。Pixel 3aでも左が入りきってない……。

全体を一発で撮ろうとしたら14-18mmがいるほど横長で*、 80-200mmの1本で勝負に挑んだ私は全裸で鋼の剣とブーメランのみ装備状態で、上のスマホ画像の右の煙突を目印に80mmでの写真2枚を見ると狭さがわかります。あんま人に見せるもんじゃないですが2つ。*Pixelが確か14mmくらいなのでもっと。

80mm、f8、10S、400
80mm、f8、6S、400

上半分は居住権を持ってる人の町で下はスラム街、中央に銀河超特急の滑走路があります。(訳:上は出光とかトクヤマや東ソー、下は住宅地、まんなかは新幹線です。)

新幹線おった。

200mm、f8、10S、400

新幹線左下の黄色いのですがドクターイエローじゃなくて10秒開けっぱだったから線に。

これ、周南市知らん人が見たら遠近感とか大小わけわからないでしょうね。新幹線より煙突がはるかに太く見えますが、見えるんじゃなくて実際に太いんです。2つ上の写真の左に超巨大クレーンみたいなのがうっすら写ってますが、これも本当に超巨大なだけで全体がミニチュアなんじゃあないんですよ。ゴゴゴゴゴゴゴゴ……

コメント