タイトルはわかりやすく変換したつもりで、正確には私が工場夜景にMFレンズしか使わない原因になります。もっと言えばAF無かった時代のオールドレンズばかり使います。
広角だとピントも明るさもオートにならない
何も考えずPモード(明るさなどほぼ全自動)で正面の工場を狙ってオートフォーカスを●にして撮ったものがこちらです。右上にある外灯に明るさを合わせたかのような暗さになりました。何もわからないよ……。
お話にならないのでAモード(絞り値だけ指定)でF8とし、シャッタースピードはD60にまかせてみることにしたものがこちら。
やはりわからないようでシャッタースピード1/20sは早すぎるのでMモード(明るさなど手動)で私が全部決めたものがこちら。
シャッタースピードは8秒が正解でした。このように夜景の場合はオートモードでは明るさが認識できないのですね。これフィルム時代にやってた人はほんと凄いと思います。どんだけ失敗して真っ暗だったり真っ白だったりしたのか……。
ちなみにスマホで撮ったものがこちら。
ほんまGoogle Pixelすごい。このスマホ最初から持ってたら一眼レフ買ってない。ただ、個人的に気に入らないのはきれいに見えるよう色や明るさをいじりまくってノイズもごまかしているところ、そしてスマホの薄さで光学ズームは無理があるのでできたとしてもそれも拡大するというオートな編集。
そういうの(ごまかし、加工)はフォトショップでやるからいいんです。実際、今これ書きながらフォトショ使ってますが色や明るさはいじってません。それやるとカメラで写真撮る意味なくなるので。
暗さでオートフォーカスの利きも精度も低くなる
レンズは2種類で、オートフォーカス(以下、AF)の方は2000年代に発売の18-200mm、マニュアルフォーカス(MF)は1970年頃の80-200mm、ここから共通してISO400のF8です。AFの方は最後を除きAF機能を使用しピント合わせ、MFは無限遠なのでリングめいっぱい止まるまで回してます。*「え?」と思った若者には後で説明します。
対してもう1枚。いずれも80mmで実際の距離は直線で500mくらい。
いきなり化けの皮が剥がれてますが、最初の方が50年以上前のMFレンズ、下が10年ちょっと前のAFで撮ったもので明らかにボケてます。正直こんなボケると思ってなかったので驚きました。
AFのピントは正面中央の建物で、D60は十数点オートフォーカスなんてない3点なので中央の建物で合わせて固定した状態で上へずらしています。無限遠なので少しずれたとかないはずなのにボケてるのはなぜ。
次は200mm、距離同じく500mくらい。
上からシャッタースピード6s、4s、4s、2番めだけオールドのMFレンズです。解像しているというやつでしょうか、コントラストがはっきりしていてかっこいい。対して1と3番めはどちらがきれいか判断難しくて両方アップしましたがボヤっとしてます。レンズ内はカビたりクモったりしてないですよ。
次も200mm、距離1.5kmくらい。
シャッター4sと6s、ほんとにカビ生えてたりくもってないよな?と疑って改めてレンズ内見たほど、最初の方が新型AFで後がMFオールドです。
AF使うとピント合わせが非常にめんどくさい
200mm、距離2.7km。
どちらも2.5s、上がMFオールド、下はAFレンズです。ここまで距離が遠くなるとMF専用の方でも少々厳しそうですが、よりボケていないのはやはりMFの方です。
問題はこの景色のピント合わせで、この画角よりも下は真っ暗な海なので入れても無意味なためギリで切って上は煙突を全部入れていますがAFのターゲットになる部分が全部真っ暗なのでピント合わせがめんどくさいです。実際どうやったかは、右の煙突の縞2色と背景の計3色が入る範囲に合わせてAF固定してこの画角へ戻しています。
MFレンズなら無限遠まで回しきるだけ。
AFレンズあるあるな無限遠の向こう側(オーバーインフ)
新型AFレンズをMFに切り替えてピントリングを無限遠へ回しきったもの。
1つ上の画角と同じですがピントが全然合っていません。なぜかはオーバーインフというもので、AFのピント合わせが端ピッタリだと温度や湿度でピントが合わない、もっと回した先が合焦の場合があるので余白的に通り過ぎる設計になっている、と何かで読みました。
下は回しきったオーバーインフな無限遠の状態。線の位置をよーく見てください。∞の左の輪っかを指していますね。
対してこちらはAFで合焦のピントが合っている方の無限遠。
∞の真ん中に線が来ています。
おわかりいただけただろうか?
いや幽霊とか写ってたわけじゃなくてですね。
- このAFレンズでMFするとオーバーインフする
- このAFレンズで夜景のAFはわずかにボケる
そう、どこが無限遠なの?ってなるんです。というかこのレンズいまだに無限遠がどこなのか本気でわからなくて、AFで合焦するボケてる無限遠がこのレンズの限界なのでは?と疑ってさえいます。日中の太陽光の下だとボケてる感じはないのですが、やはり基本黒い世界だとわからない、AFは夜使う前提になっていないのでしょうか。
ちなみにMF専用オールドレンズでもニコンのReflex-Nikkor 500mm F8のように思いっきりオーバーインフするやつもありますが、直線1kmを超えてようやく無限遠になるのと、大口径レンズこそ温度湿度で色収差という問題が発生するらしくマージンあるそうです。
私が工場夜景にMFレンズしか使わない原因
マニュアルフォーカスとマニュアルモードしか使わない、正確には使おうにも使えないので仕方なく手作業しているのです。今どきのセレブなカメラとハイテクなレンズを使えば何でも自動で何とかしてくれるのでしょうけど、今どきマニュアルのクラッチ踏む車に乗ってる私にはMFは苦にならないし失敗さえ楽しいのです。
窓があるAFレンズならまだしも、これ(右、AF-Sの18-55mm)なんて窓もないから確認さえできません。
入り口が夜景というのが間違っていたのでしょうね。マニュアルフォーカス+マニュアルモードが普通、最近ようやくPとAモードがわかるようになりました。Sモードの使い所はまだ知りません。
コメント